こんにちは。まずは近況から触れていきたいと思います。
今年に入って大きく変わったことは、新たなロールで仕事を進める機会が増えました。年末に出したポストでも少し触れましたが、これまでプレイヤーとしての時間が多かったのですが、マネージャー、リーダーポジションでの役割が求められるようになったというのが変わったことのひとつです。
30歳が近づいてきて、自分もそういう年齢かということを実感しつつ、これまでの思考とは全く異なる頭の使い方が求められる状況に頭痛とめまいを抱えながら、日々くらいついてやっています。w
現在自分の課題感として感じていることは「意思決定」です。自分が最終意思決定権を持っている場面は多いわけではないのですが、結論を持たずプレーをするわけにはいきません。常に自分の結論を持った上での振る舞いが求められます。
経営層やPMがどのような視点を持っているのか、何を見て・何を考えているのか。自分の視点と異なる部分はどこなのかということは常に注意を払っています。(何が正解かということではなく、認識合わせの文脈で意識している)
最近読んだ書籍
現在抱えている課題にアプローチできないかと思い、最近読んだ書籍をいくつか紹介します。
品質重視のアジャイル開発: 成功率を高めるプラクティス・Doneの定義・開発チーム編成
私が開発マネージャーを務めるプロダクトチームではアジャイル開発を採用しています。最近では多いと思いますが、アジャイル開発をしっかり運用できているチームはそう多くはないのでは無いかと思います。
自分自身、アジャイル開発についてしっかり勉強したことがなかったので、今更ですがしっかり学ぼうと思い手に取った1冊です。
未熟なチームというのは、共通言語が構築されておらず、個々の動きが鈍化してしまっているチームです。個々のスキルも要因のひとつに当たる場合もあると思いますが、マネージャーやリーダーが中心となって共通言語を構築し、ここが伸び伸びとチケットに当たれる状況をつくれていればそれば十分機能しているチームだと思います。
私がアジャイル開発を熟知していないが故にチームの共通言語構築に苦戦していたので、なかなかメンバーが成果を発揮できない状況を生んでしまっていました。
この書籍は、発生する問題のケーススタディーやdone定義チェックリスト等が添えられており、すぐに実践に取り入れられる書籍になっています。また、そもそもアジャイル開発とは?アジャイル開発ってどうやって進めるの?といった方にも学びになる書籍だと思いました。
急成長を導くマネージャーの型
こちらは、会社の課題図書として読んだ1冊です。
マネージャーの役割、仕事についてわかりやすい図解を添えて説明してくれています。自分が仕事を進める上で、どの領域に関する部分なのか、マネージャーとして評価を得るために必要な考え方や思考法が詰まっています。
マネージャーとして取り組む仕事に絞る際にも役立ち、本当に自分がやるべき仕事に取り組めているのかといった判断にも役立ちます。
決断の本質
最近は、ビジネス書などの具体的な書籍より、もう少し抽象度の高い書籍を手に取りたくなり、興味を惹かれた1冊です。
様々な意思決定で陥る失敗。意思決定は正しいプロセスと結論づけられています。無意識の内に持たれた意思決定に関する印象(神話と表現されている)を覆すところから始まります。
言われてみればそりゃそうだよな…という感想を持ちますが、どこかその神話を前提とした振る舞いや決定が下されているのが実態だと思います。知っているのと知らないのとでは大きく異なると思いますので、是非一度手に取っていただき、過去の意思決定から学びを得てはいかがだろうか。
今自分が抱えている課題なんて、過去どれだけの人が経験した課題なのだろうということを最近考えます。
何か動き始める時に情報収集をしないままに動き出すのはすごくもったいない。過去の自分に言ってやりたい。。どれだけの人が今の私のような気づきを得たのだろうと思いますが、人間はそういう生き物なんじゃ無いだろうか。
しかし、気が付いたからには行動を改めていきたいので最近は気をつけるようにしています。何か課題やうまくいかないことがあれば、書籍や歴史を学ぶようにしています。時代、状況は違いますが、自分に起こった経験など過去誰かが経験し、答えを出してくれています。
先人の経験を学び、そのユースケースを知るだけで、解像度が全く違います。それに自分の精神的なストレスもかなり軽減されます。
コードのデバッグと一緒で、リードエンジニは発生している事象に対して、ファクトを集め、仮説を立ててからコードを見に行くものです。
さいごに
ビジネス書ってわかりやすくて良い時もあるのですが、具体的な主張でバイアスかかっていて、ポジショントールが強い印象を受けるので、最近は少し苦手です。
AIが盛んになって、SNSには真偽不明な情報が行き交ってますし、メディアの情報も本当に信用できない時代だなぁと思います。
メディアの登場がそもそも世論形成にあったわけですし、真実云々云々が起源じゃないので、メディアは真実を取り上げていると信じること自体がナンセンスなことかもしれませんが、ひとりのビジネスマンとして少なからずニュースメディアやSNSは利活用しているわけで、そこが情報源になっているということは変わりません。(現実問題1次ソースを取るというのは難しい)
大切なのは、情報を1箇所の偏ったところから得ないということ。何かを学ぶときは複数の書籍や情報に目を通し、そこから集めた情報をベースに自分の頭で考え続けることです。
好きな人の書籍や情報に触れがちですが、あえて自分と違う考え方を持った人の情報や主張に目を向けるのも豊かになる一つの手段だったりします。その結果、少し抽象度の高い情報源を好むようになりました。
宗教や哲学がこれだけの長い歴史で扱われている意味が最近すこーしだけわかる気がします。
Editor’s diary
先日、キャンドルライトコンサートに行ってきました。久石譲さんのジブリ作品の挿入歌を弦楽四重奏者で奏でるコンサートでした。キャンドルで彩られた舞台で生演奏が聴けて素晴らしい体験でした。(余韻で久しぶりに「感動はつくれますか?」を再読)
敷居が高いと感じていたコンサートでしたが、fever主催でキャンドルコンサート&インスタ広告という相性抜群コンボでまんまとコンバージョンしちゃいました。
今度はクラシックやジャズなんかも行ってみたいな。